インド金融政策~早めのインフレ抑制姿勢で、高成長確保へ
2018/08/03
<投資信託>
- 政策金利は0.25%引き上げられ、6.5%となりました。インフレ率が高めに推移しており、早めに抑制する姿勢です。
- 米国で利上げが続く中、新興国通貨は高金利の優位性が後退しており、厳しい投資環境にあることは否めません。
- 一方、金融政策への高評価や、高成長が続くとの見通しによる強気な企業業績観測で、株価は堅調な推移が期待されます。
コア指数が目標範囲上限抜け利上げに踏み切る
7月30日~8月1日、インド準備銀行(Reserve Bank of India、以下、RBI)が金融政策委員会(MPC)を開きました。RBIは隔月毎にMPCを開き、政策金利など、当面の金融政策の判断を下します。RBIは政策金利であるレポレートを0.25%引き上げ6.5%としました。6月の会合から連続の利上げとなりました。金融政策の判断基準は、主にインフレ率の動向によります。現在のインフレ目標は、前年比+4±2%です。この範囲を逸脱するような経済情勢かどうかを、各経済指標を見ながら分析し、政策金利の水準を決定します。
6月のCPIは、総合は前年同月比+5.0%と目標範囲内でしたが、食料、エネルギーを除くコアでは同+6.2%と目標範囲を上回ったことを受けて、利上げの判断を下したものと見られます。
新興国通貨の投資環境厳しい中、株価は堅調
総合が目標範囲を逸脱する以前に、早めにインフレを抑制する姿勢をRBIが見せていることを、市場はおおむね歓迎しています。ただし、米ドル金利が上昇を続ける中、新興国通貨は、金利の相対的な優位性の低下で厳しい投資環境にあることは否めないところです。
一方、株価は堅調です。CNXニフティ指数は、史上最高値近辺を推移しています。金融政策に対する高い評価に加え、IMF(国際通貨基金)によると、2018、2019年とも+7%台の高い経済成長が続く見通しです。企業の利益成長率は、市場では+20%程度と、高水準が予想されています。
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