インドネシア中銀、政策金利低水準維持~市場の先行きは?~
2017/11/17
<投資信託>
- 中銀は政策金利を4.25%と2カ月連続据え置きました。安定したインフレ率を受け、様子見を続けます。
- やや鈍い内需の伸び、米欧での金融政策正常化の流れを、内外のリスクとして注視する姿勢です。
- ルピアは良好な経済を背景に引き続き安定、好業績見通しから割高感は小さく、株価は底堅そうです。
インフレコントロールには自信
15-16日、インドネシア銀行(BI、以下、中銀)の定例理事会が開かれ、政策金利であるBIレート(7日物レポ金利)は、2カ月連続で4.25%に据え置かれました。
中銀は、注視するリスクとして、①内需の伸びがやや鈍い、②米欧の金融政策正常化を挙げています。①は、個人消費が前年比+4.9%程度と、BIの実質GDP成長率見通し(17年:+5.1%、18年:+5.1~5.5%)をやや下回っていることを指しているとみられ、金融政策面では緩和要因です。一方、②は自国通貨安につながり、引き締め要因です。政策判断は、両者のバランスの上でなされたと言えます。また、10月CPIは前年同月比+3.58%と低水準で安定し、中銀は18年目標(+3.5±1%)へのコントロールに自信を深めているようです。
米側要因によるルピア安ドル高は一巡、株価は業績拡大につれ上昇か
通貨ルピアは、米金利上昇への期待と、税制改革論議進展への期待の増大を背景に9月上旬以降、主に対ドルで下落しました。現在は、ほぼ織り込まれたと見られ、相場は落ち着きつつあります。国際収支、外貨準備など対外信用の改善と低インフレを背景に、安定した推移が見込まれます。
株価は引き続き堅調です。主要株価指数のジャカルタ総合指数は10月下旬に初めて6,000ポイントを上回りました。予想EPS(1株当たり利益、先行き12カ月ベース)は、依然として上方修正方向にあります。足元は、若干スピード調整が入っていますが、1年以上先についても業績は堅調との見方は変わっていません。予想PER(先行き12カ月ベース)は約16倍と、これまでの上昇でさすがに割安感は後退しましたが、EPSの成長につれ、下値を切り上げていく展開が期待されます。
アムンディ・マーケットレポートはこちら
アムンディ マーケット・レポート アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。
アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会