決選投票はマクロン氏vsル・ペン氏へ~フランス大統領選挙

2017/04/24 <>
  1. 23日のフランス大統領選挙第1回投票は、マクロン氏とル・ペン氏の決選投票進出がほぼ確実です。
  2. 決選投票は、世論調査ではマクロン氏優位を見られており、これまでと変化していません。
  3. マクロンの大統領当選に対する期待が高まっており、為替市場ではユーロ高が進行しています。

ほぼ下馬評通り

4月23日、フランス大統領選挙の第1回投票が実施されました。現地時間24日午前0時(日本時間24日午前7時)時点では、ほぼ開票を終えており、中道で政治運動「前進!」を率いるエマニュエル・マクロン氏が23.1%、右派政党「国民戦線」党首のマリーヌ・ル・ペン氏が23.0%と、上位2位の得票率を得ています。いずれも過半数に届かないため、5月7日にマクロン氏、ル・ペン氏の2者で決選投票が行われることがほぼ確実となりました。事前の世論調査でも、マクロン氏、ル・ペン氏の決選投票進出が見込まれていたため、ほぼ下馬評通りの結果と言えるでしょう。

決選投票におけるマクロン氏、ル・ペン氏の支持率は、世論調査では直近でそれぞれ64%、36%と、マクロン氏が優位とされています。今回の各候補の得票率からマクロン氏を支持すると見込まれる中道(左右両派)勢力を積み上げただけでも50%を超えています。

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当面ユーロは底堅い

開票結果を受けてユーロは大幅に上昇しています。ユーロ・ドル相場は21日のNY終値の1ユーロ1.073ドルから、午前8時時点では1.087ドル近辺を推移しています。

決選投票が親EU(欧州連合)のマクロン氏と反EUのル・ペン氏に決まったとはいえ、マクロン氏優勢の見方が変わらない限り、市場が大きな波乱に見舞われる可能性は低く、安心感が広がり、ユーロが買い戻されたと見られ、当面は底堅い展開が期待されます。

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