豪金融政策と今後の豪ドル相場の展望
2017/02/07
<投資信託>
- RBAは政策金利を1.5%に据え置きました。国内経済改善も低インフレ続き様子見姿勢を続けます。
- 米国の利上げ傾向や、経済政策に対する先行き不透明感が強いことも動かない要因と見られます。
- 豪ドルは米国の政策への不透明感で動きが鈍いものの、商品市況に対して依然割安感があります。
物価指標改善も不透明要素残る
本日、RBA(Reserve Bank of Australia、オーストラリア〔豪〕準備銀行)が定例理事会を開き、政策金利を1.5%に据え置きました。景気が改善する方向にあるものの、引き続き様子見姿勢です。
主要輸出産品である鉄鉱石価格の上昇が続いています。先物市場では年明け後、トン当たり80ドルを1年3カ月ぶりに回復し、鉱物資源の輸出を押し上げています。また、インフレ率も持ち直しています。16年10-12月期は前年同期比+1.5%と、2期連続で上昇しました。ただし、引き続き目標(+2~3%)を下回っていること、コア指数が鈍化していることから、これまでの金融緩和を転換させるには力不足の状況です。また、米国の経済政策の行方が依然として不透明であり、政策判断を難しくさせている面もあります。
対米ドルで堅調も依然割安感強い
豪ドル相場は対米ドルで堅調です。2月に入って1豪ドル0.76米ドルを超えてきており、米大統領選挙後の下落をほぼ取り戻しつつあります。こうした動きを受け、対円でも、ドル高一服にもかかわらず底堅く85円程度で推移しています。
RBAは16年7-9月期に前期比マイナスに落ち込んだ実質GDP成長率は特殊要因によるもので、再び年率+3%程度の成長を取り戻すと予想しています。足元は、米国情勢の不透明さが動きを鈍くしているものの、基本的に良好な経済情勢が豪ドルを下支えすると見込まれます。また、商品市況に対する割安感も根強く、豪ドルは引き続き底堅く推移すると思われます。
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