16年7-9月期GDP改定値(米国)

2016/11/30
  1. 実質GDP成長率は前期比年率+3.2%へ上方修正されました。個人消費の堅調さが示されました。
  2. トランプ次期政権による拡張的財政政策が景気を押し上げ、17-18年は+2%台の成長が続きそうです。
  3. 市場はすでに織り込む方向ですが、米景気の方向性を受け、FF金利は1%を目指すと予想されます。

+2%台の安定した成長を予想

11月29日、米商務省が発表した16年7-9月期の実質GDP成長率改定値は前期比年率+3.2%と、速報比0.3ポイント上方修正されました。

主な要因は個人消費の上方修正です。財、サービス問わず幅広く押し上げられ、景気のけん引役となっていることが確認されました。一方、設備投資と在庫投資の下方修正が目立ちました。ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感指標が7-9月期は伸び悩んだことと整合的ではないかと思われます。今後の景気動向については、生産性の伸び鈍化などによって、潜在的な成長力が緩やかに低下する一方、トランプ次期政権による拡張的財政政策が内需を押し上げると見ています。17-18年の実質GDP成長率については、+2%台を安定して続けると予想しています。

201611301201611302

市場は景気の先行きに対する期待で素早く反応

トランプ次期米大統領が掲げる拡張的財政政策の景気押し上げ効果に期待し、市場はすでに大きく反応しています。ドル・円相場は1ドル110円台を回復、長期金利(10年国債利回り)は2%台に上昇しました。

これは、今後の金融政策を織り込んだ動きでもあります。アムンディでは、12月に0.25%利上げした後、17年も緩やかな利上げを継続し、1年後には1%台に達する公算が大きいと予想しています。

201611303

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ