9月の鉱工業生産について(日本)
2016/10/31
<投資信託>
- 9月の生産指数は前月比横ばいでした。四半期推移では2期連続プラスで生産は底入れ感があります。
- 輸出は、実質(数量)では増勢が続いており、外需に向けた生産の環境は改善が続いています。
- 在庫環境はさらに改善が進んでおり、生産は年明け後に向けて増勢がより鮮明化すると期待されます。
底堅くなってきた世界経済が下支え
本日、経済産業省が9月の鉱工業指数(速報)を発表し、生産指数は前月比横ばいでした。単月では伸び悩んだものの、16年2月を直近の底とした持ち直しが進んでいます。四半期推移でみると7-9月期は前期比+1.1%と2期連続のプラスで、生産は底入れした感があります。
生産持ち直しの背景として、輸出の回復が挙げられます。物価変動分を除いた実質(数量)ベースで見た輸出は上向きです。これは、中国経済を初めとした新興国経済の景気減速傾向が和らぎ、欧米等先進国の景気も緩やかな拡大を維持するなど、世界経済全般が底堅くなっていることが背景にあると思われます。生産予測指数では10月が前月比+1.1%、11月は+2.1%と増勢が続くと見込まれています。
最も生産が増加しやすい局面入りが見えてきた
出荷・在庫循環は、消費税増税の景気下押し効果で、14年後半以降、景気減速・後退局面のゾーンに入り、長い在庫調整・生産抑制が続きました。しかし今回、景気が減速局面から回復局面となる境目である右上がり45度線を越えました。
今まだ出荷がマイナスのため、生産は明確なプラス傾向にはなりませんが、生産が最も増加しやすい出荷増加・在庫減少局面まであとわずかです。アムンディでは、世界経済は16年の+3%程度から17年は+3%台前半へ経済成長が加速すると予想しており、外需面で生産は押し上げられそうです。また、景気対策の本格化によって、国内でも生産押し上げ効果が働くため、生産は年明け後に向けて増勢が鮮明化することが期待されます。
アムンディ・マーケットレポートはこちら
アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。
アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会