8月の雇用・物価情勢(日本)
2016/09/30
<投資信託>
- 8月の失業率は3.1%と小幅上昇しました。労働需給ひっ迫は変わらず、環境改善は小休止です。
- 8月のCPIコアコア指数は前年同月比+0.2%と鈍化、円高によるデフレ圧力の影響が続いています。
- 所得環境が着実に改善しており、円高の影響が一巡すればインフレ率は上昇に転じると見込まれます。
悪天候も影響か
本日、総務省が発表した8月の失業率は、前月比+0.1ポイントの3.1%でした。2カ月連続低下の後の上昇で、改善は小休止です。一方、厚生労働省が発表した求人倍率は、新規が前月比+0.01ポイントの2.02倍、有効が同横ばいの1.37倍でした。労働需給は依然ひっ迫しています。
新規求人が前月比-0.8%、同求職が同-1.2%でした。8月は半ば以降、相次いで台風が接近、上陸し、東・北日本中心に被害も大きかったため、出足が鈍った影響もあったかと思われます。
年明け後に円高のデフレ圧力は一巡へ
同日、総務省が発表した8月のCPIは、コアコア指数が前年同月比+0.2%と鈍化しました。円高によるデフレ圧力が続いており、前年同月比を7月と比較すると、教養・娯楽が+0.8%→+0.4%、家具・家事用品が-0.8%→-1.2%などが目立ちました。双方とも為替変動の影響を受けやすい家電の割合が高いセクターです。
こうした中、賃金は着実に回復しています。厚生労働省が発表する毎月勤労統計調査によると、従業員5人以上の事業所の実質賃金は7月時点で前年同月比+1.8%でした。2月からすでに6カ月連続のプラスです。労働需給のひっ迫が所得環境の改善につながっている証拠です。したがって、今後、個人消費は底堅く推移すると見込まれます。円高のデフレ圧力は、これ以上の大幅な円高にならない限り年明け後には一巡してくるため、CPIは再びプラス幅が拡大してくると思われます。
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