回復の方向が見えてきた日本株市場

2016/06/01
  1. 530日、日経平均株価は日銀の「ゼロ回答」以来の17000円台を回復しました。
  2. 3月決算の発表を通過し、業績不安を織り込んだほか、原油、ドル、米経済への懸念が後退しています。
  3. 米利上げ期待拡大でドル・円相場が落ち着き、日本株は回復方向が見えてきたと思われます。

不安定な投資環境に翻弄された年初来の日本株市場

日本株市場は年初以来、不安定な投資環境にさらされ、大きく上下を繰り返しました。米国経済に対する見方や原油価格動向にドル・円相場が振らされたほか、日銀の金融政策に対する期待と失望が繰り返されたことも株価の振れを大きくしました。2月に日経平均株価は一時1万5000円を割り込みました。

大幅な円高進行による企業業績不安も、株価を抑えてきた一因と見られます。現在の企業発表ベースの16年度経常利益は、前年度比微減となっています。ただし、決算発表前の段階で、不安心理は大方株価に織り込まれたと見られます。ちなみに、市場参加者の予測は10%程度の増益となっています。

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米景気の底堅さを背景にしたドル高・円安は株価にプラス

米国経済に対する不安感が後退すると同時に、一時は年内難しいと見られていた米国での2度目の利上げの現実味が増してきています。

利上げ期待拡大の原因となったのは5月18日に発表された4月26-27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録です。ここで、利上げの可能性が指摘されたことから、6月14-15日のFOMCでの利上げ期待が一気に膨らみました。現在では、年内2回の利上げはコンセンサスになりつつあります。景気実態の良さを背景とした利上げ期待となれば、ドル・円は底堅く推移することが期待され、日本株はより確かな回復の方向が見えてくると思われます。

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