FOMC~6月利上げの可能性は?

2016/04/28
  1. FF金利は据え置かれました。足元の景気はやや減速しているものの、全般的には底堅い状況です。
  2. インフレ率は依然目標を下回っていますが、徐々に改善する方向です。雇用は変わらず堅調です。
  3. 利上げ時期のコンセンサスは秋以降ですが、今後の景気次第では6月利上げの可能性も残ります。

インフレ率はひとまず+1%台定着へ

4月26-27日、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれ、政策金利であるFF金利の誘導水準は0.25-0.50%で据え置かれました。また、保有する米国債等の償還に応じた購入も前回と同様です。

委員会終了後に発表された声明文では、足元の景気は個人消費を中心に減速気味という判断ですが、雇用環境は改善が続いており、インフレ率もこのところプラス幅が拡大しつつあります。3月の雇用統計では、失業率が5.0%と今景気拡大期(09年7月以降)ではほぼ最低水準で、非農業部門雇用者数も月20万人程度の増加ペースです。また、委員会が参照しているインフレ指標であるPCE(個人消費支出)価格指数は2月時点で前年同月比+1.0%と、目標である+2%は下回っているものの、プラス幅は拡大傾向です。

201604281

利上げ確率がやや上昇

BloombergがFF金利先物の価格を基に算出している利上げ確率は、27日時点で6月(開催日14-15日)が21.1%、9月(20-21日)が48.5%、12月(13-14日)が65.1%となっています。前回会合(3月15-16日)以降、確率は低下傾向でしたが、4月中旬以降は上昇に転じています。

アムンディでは、現時点では年内1~2回の利上げを想定しています。次の利上げ時期は秋以降と、市場のコンセンサスとほぼ同じです。ただし、一時期よりも市場の先行きに対する不安心理が和らいでおり、内外の経済情勢がさらに改善するようならば、6月に利上げが実施される可能性も、小さいながら残っていると思われます。

201604282

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ