3月のISM景気指数と今後の米国景気、金融政策
2016/04/06
<投資信託>
- PMIは6カ月ぶりに50ポイントの大台乗せ、NMIも小幅上昇し、企業の景況感は改善しました。
- 景気指数の上昇は国際商品市況が落ち着いたことで関連産業の業況が好転したためと見られます。
- 年央にかけて景気は持ち直しそうですが、勢いは緩慢で、早期利上げの可能性は低いと見込まれます。
商品市況関連業種の業況改善
ISM(全米供給管理協会)は、1日にPMI(製造業購買担当者景気指数)を、5日にNMI(非製造業購買担当者景気指数)を発表しました。PMIは前月比+2.3ポイントの51.8、NMIは同+1.1ポイントの54.5でした。米国の企業活動は年明け後の不調からやや持ち直してきました。
PMIは、構成指標の新規受注指数が前月比+6.8ポイントと大幅に上昇し、全体を押し上げました。生産指数も同+2.5ポイントと堅調です。業種別には金属、化学など、素材系が好調でした。また、NMIも、活動指数が同+2.0ポイント、新規受注指数が同+1.2ポイントとPMIと似通った動きでした。業種別には鉱業が1年4カ月ぶりに業況が上向きました。PMI、NMIの動きから、今回の景気指数上昇は国際商品市況が落ち着いてきたことで、関連産業の業況が持ち直したことが背景にあると考えられます。
再利上げは慎重を要する
PMI、NMIが上昇に転じたことで、4-6月期は米国景気が持ち直すと期待されます。ただし、1-3月期については、アトランタ連銀が発表しているGDP成長率の推計モデル「GDP Now」でも示されているように、低迷(4/5時点では前期比年率+0.4%)が予想されています。
米国の景気拡大ペースは緩慢です。次の利上げについては、一時4月26-27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)にも、という見方もありましたが、景気全般、物価環境等の現状から引き続き慎重を要する局面と考えられます。早くても6月、もしくは年後半以降になる公算が大きいと思われます。
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