中国人民銀行、昨年来5度目の預金準備率引き下げ
2016/03/01
<投資信託>
- 中国人民銀行は、預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表しました。大手銀行は17.0%です。
- 景気減速が続くなか、政策金利と預金準備率を断続的に引き下げ、景気の下支えを図ります。
- 金融・財政共に追加緩和政策の実施が見込まれ、景気は当面は底堅く推移すると見込まれます。
経済構造改革が続けられる中、適切な流動性供給で景気を下支え
中国人民銀行(PBOC)は2月29日、預金準備率の0.5%引き下げを発表しました。大手銀行の場合、17.5%から17.0%となります(本日から)。これで、預金準備率引き下げは昨年来5度目です。
PBOCは、合理的な金融システムを維持できる十分な流動性を供給し、適切な金融環境をもたらす構造改革を推進するために、通貨と信用の着実かつ緩やかな伸びを確保するとしています。15年の実質GDP成長率が+6.9%と、91年以降で最低の成長率にとどまる中、金融当局は断続的な追加緩和によって景気の下支えを図ります。
緩和策の効果から当面景気は底堅く推移か
年明け後の景気は減速傾向が強まっています。本日、中国物流購買連合会(CFLP)が発表した2月の製造業PMI、非製造業PMI、また、中国メディアの財新(Caixin)が英調査会社Markit社と提携して調査、発表している製造業PMI、いずれも前月比低下し、リーマンショック後の世界的な景気後退の中で記録した水準以来の低さとなりました。
中国は消費主導経済への構造改革の途上であり、中長期的には経済成長は鈍化すると予想されます。しかし、経済情勢をにらみつつ、今後も政策金利、預金準備率のさらなる引き下げ、財政出動などの景気刺激策が実施される公算が大きいと思われます。したがって、PMIに見られるような短期的な景気減速は次第に収まり、底堅さが出てくると予想されます。
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