15年10-12月期GDP統計速報(ユーロ圏)

2016/02/15
  1. 実質GDP成長率は前期比+0.3%、年率+1.1%でした。緩やかで着実な成長が続いています。
  2. 主要国の成長率はドイツが前期比+0.3%で7-9月期と同じ、フランス、イタリアが若干減速しました。
  3. 15年年間は前年比+1.5%と推定され、16年も+1.5%程度と安定した成長が予想されます。

内外需バランスし、着実な成長

12日にEurostat(EU統計局)が発表したユーロ圏の15年10-12月期実質GDP成長率は前期比+0.3%でした。年率は+1.1%です。緩やかながら着実な経済成長が続いています。

主要国ではドイツが前期比+0.3%で7-9月期と変わらず、フランス、イタリアはそれぞれ同+0.2%、+0.1%でそれぞれ0.1ポイント減速しました。スペインは同+0.8%と、引き続き高い成長でした。国によってバラつきはありましたが、7-9月期と比べ、全体的に大きな変化はありませんでした。なお、内容は未公表ですが、関連統計では引き続き個人消費など内需の寄与が中心です。また、貿易黒字がやや拡大しており、外需もプラスに寄与したと見込まれます。

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外部要因に不安残るものの、政策効果もあり+1%台の成長維持

アムンディでは、ユーロ圏経済は16年も年率+1%台の経済成長を続けると予想しています。新興国の景気減速など、外需面でユーロ圏経済の成長を下押しすることが懸念されますが、企業活動が活発化しつつあります。

ECB(欧州中央銀行)が金融政策を判断する際に注目している非金融民間部門向け貸出(除く住宅ローン)は、15年後半以降、ほぼ3年半ぶりに前年同月比でプラスに転じてきています。今後、強力な金融緩和の効果が広がることが期待され、内需主導の経済成長が維持されると予想されます。

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