アムンディ・ヨーロッパ通信~IMFの経済見通しについて
2020/10/16
<投資信託>
凹凸が縮小、全体的には上方修正
IMF(国際通貨基金)は13日、世界経済見通しを発表しました。コロナ禍を受けて大幅に下方修正された6月アップデートからの変化が注目されました。ユーロ圏の実質GDP成長率は、2020年が上方修正されたのに対し、2021年は下方修正され、凹凸が縮小する形になりました。2020年4-6月期の景気の落ち込みが想定ほどではなかったためです。2020、2021年合成の成長率が上方修正となったのに加え、2022年も上方修正され、全体的に、景気回復は6月時点よりも順調という予想となりました。
おおむね2023年にコロナ前を回復
IMFによると、ユーロ圏経済がコロナ前の規模を取り戻すのは2023年前半と見込まれています。過半の国は2022年中ですが、主要国がやや遅くなっています。右図の主要4ヵ国のうち、2022年中にコロナ前を取り戻すのはドイツのみで、フランスとスペインは2023年後半、イタリアはユーロ圏19カ国の中で最も厳しく、2026年以降と予想されています。イタリアは、潜在的な成長力が低いうえ、財政上の制約もあり、困難な経済運営を迫られそうです。
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