アムンディ・ヨーロッパ通信~復興基金、ついに合意!

2020/07/22 <>

 

EUが直接資金調達

7月17日からEU(欧州連合)の特別首脳会議が開かれ、総額7500億ユーロの復興基金に関する協議が続けられていましたが、21日、合意しました。基金の名称は「次世代のEU “NGEU:Next Generation EU”」です。NGEUは補助金(3900億ユーロ)と融資(3600億ユーロ)から成り、財源はEUが債券を発行します。EUによる市場からの直接的な資金調達は初めてで、事実上の「EU共同債」の形式が導入されます。

コロナ禍が深刻な国に手厚く

NGEUの中心的存在は、総額6725億ユーロの復興・強靭化ファシリティ(RRF:Recovery and Resilience Facility)です。環境対策、デジタル経済化等を推進し、雇用創出、経済・社会の強靭化を目指します。このうち、補助金は3125億ユーロで、2021~23年で分割供与されます。国別の配分は、低所得国やコロナ禍が深刻な国に比較的手厚くなっています。多年度の政策なので景気刺激効果はマイルドですが、コロナ禍からの回復の一助になると期待されます。

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