アムンディ・ヨーロッパ通信~コロナ禍の下での欧州株式市場動向

2020/05/08

 

米国より戻り鈍い

世界の資本市場は落ち着きを取り戻していますが、地域別の動きには差が出ています。コロナ禍による株価の最大下落幅に対する戻り率は、欧州(Stoxx欧州600指数)が37.8%、米国(S&P500指数)が56.0%と、大きな差となっています。経済活動の制限期間が欧州の方が長く、景気後退度合いが大きいこと、景気対策の迅速性の違いなどが背景と見られます。ただし、欧州の景気対策の規模も十分大きく、米国をキャッチアップできると考えます。

コロナ後を見据えた流れが鮮明

欧州株式を業種別に分けて、相対的なパフォーマンスの良し悪しを見ると、米国と大きな差はなく、コロナ禍を反映してヘルスケアが最も良好、次いでテクノロジーです。コロナ後の社会構造の変化への貢献度が高いとして期待されていると見られます。化学も同様でしょう。一方、銀行、保険、レジャー、公益などが苦戦しています。リモート化、ソーシャル・ディスタンスに伴う業態のスリム化観測、エネルギー需要減退などが背景にあると見られます。

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