ユーロ圏の4月景況感について
- ユーロ圏の4月景況感指標は3月に続いて急落しました。しかし、ZEWのみが一転急上昇しました。
- 経済活動を一部再開する動きが出てきており、景気の先行きに対する期待が高まったと見られます。
- 市場は依然として神経質な動きが見られるものの、景気悪化は大方織り込んでおり、静観の構えです。
急速な悪化の中、期待も
ユーロ圏の4月の景況感指標は、3月に続いて大幅に悪化しました。IHS Markitが発表したユーロ圏のPMIは、総合が前月比-16.2の13.5でした。リーマンショック時の最低値(36.2、2009年2月)遥かに下回る水準となっています。特に、人の移動が厳しく制限されたことでサービス業が惨憺たる状況で、同-14.7の11.7でした。製造業は同-10.9の33.6でした。また、CESifoが発表した4月のドイツ企業景況感指数(ifo指数)もほぼ同様の動きで、前月比-11.4の74.3でした。1969年に西ドイツで同指標の発表が始まって以来史上最低です。
市場参加者が調査対象の景況感指標では、予想外の動きがありました。ZEW指数※(期待)は前月比+74.7の+25.2でした。大規模な景気対策が打ち出されたことや、経済活動を一部再開する動きが出たためと見られます。ただし、希望的観測の感は否めません。また、センティックス経済信頼感指数☆(総合)は同-25.8の-42.9でした。ZEW指数で示された市場参加者の期待が実現するかどうかは、実際の感染状況と政策対応に依存するため、依然不透明と言わざるを得ません。
※ZEW指数:ドイツの調査機関ZEW(欧州経済研究センター)がアナリスト、機関投資家、市場関係者に対するアンケート調査を基に算出
☆センティックス経済信頼感指数:ドイツの調査会社センティックス社が個人投資家、機関投資家に対するアンケート調査を基に算出
市場は静観
実際の景気が大きく悪化している一方、市場は静観の構えです。株価が2月19日を年初来高値に、最大37.9%下落(3月18日)したこと(右図参照)に、これまでの景況感指標の動きが、先行して示されており、現在は今後の動きを静観している状況です。一方、為替相場は、ジリジリ円高・ユーロ安が進行する動きです。景気対策面で対米比やや見劣りし、対米ドルがやや弱いことを反映していると見られ、経済活動再開がさらに広がってくるまで様子見が続くのではないかと考えられます。
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