アムンディ・ヨーロッパ通信~IMF、大幅な景気後退を予想

2020/04/17

 

88年ぶり大幅マイナス成長

14日、IMF(国際通貨基金)が世界経済見通しを発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大に経済活動抑止等の対策を各国が実施したため、2020年の世界の実質GDP成長率を-3.0%と、2009年以来のマイナス成長と予想しました。マイナス幅は比較対象がないものの、米国のGDP統計から推察すると、「世界大恐慌」最中の1932年以来の大きさになると見られます。

欧州の見通しは厳しいが…

ユーロ圏の2020年の実質GDP成長率は-7.5%と予想されており、先進国ではマイナス幅が最も大きくなっています。このうち、イタリア-9.1%、スペイン-8.0%など、感染拡大が特に多い国で、強力な経済活動抑止が採られているため、落ち込みが大きくなっています。こうした中、感染者数の増加ペースがピークアウトしたとの見方も出ており、スペインが13日、オーストリアが14日、ドイツが20日から封鎖を一部解除するなど、経済活動再開の動きも出ています。一方、フランス、イタリアは外出制限を延長しており、まだ動きにバラつきが見られるのが現状です。

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