アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州社債市場の現状と展望

2020/04/03 <>

 

ひとまず落ち着く

新型コロナウイルス対策のため、先進国を中心に経済活動が厳しく制限されたことから、景気先行き不安や企業業績への影響が懸念され、株価のみならず、社債市場も急激な利回り上昇(価格下落)に見舞われました。足元では、各国で相次いで大規模な景気対策が発表されたこともあり、ひとまず落ち着いています。国債利回りとのスプレッドを見ると、2月中旬では投資適格債が0.4%台、ハイイールド債が3%台前半でしたが、3月下旬以降はそれぞれ1.5%台、6%台後半で、やや低下気味に推移しています。

今しばらく様子見か

経済の正常化を前提とすれば、これらのスプレッドは非常に割安といっても過言ではありません。しかし、景気後退はこれからであり、特に社債の場合は、景気後退によるデフォルト(債務不履行)の増加が懸念され、今しばらくは様子見姿勢が必要でしょう。なお、米国との比較では、信用力がやや高いこと、原油安の影響を受けやすいエネルギーセクターのウエイトが低いことからやや優位と考えられます。

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