アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州社債市場の現状と展望

2020/04/03

 

ひとまず落ち着く

新型コロナウイルス対策のため、先進国を中心に経済活動が厳しく制限されたことから、景気先行き不安や企業業績への影響が懸念され、株価のみならず、社債市場も急激な利回り上昇(価格下落)に見舞われました。足元では、各国で相次いで大規模な景気対策が発表されたこともあり、ひとまず落ち着いています。国債利回りとのスプレッドを見ると、2月中旬では投資適格債が0.4%台、ハイイールド債が3%台前半でしたが、3月下旬以降はそれぞれ1.5%台、6%台後半で、やや低下気味に推移しています。

今しばらく様子見か

経済の正常化を前提とすれば、これらのスプレッドは非常に割安といっても過言ではありません。しかし、景気後退はこれからであり、特に社債の場合は、景気後退によるデフォルト(債務不履行)の増加が懸念され、今しばらくは様子見姿勢が必要でしょう。なお、米国との比較では、信用力がやや高いこと、原油安の影響を受けやすいエネルギーセクターのウエイトが低いことからやや優位と考えられます。

アムンディ・マーケットレポートはこちら

http://www.amundi.co.jp/report/list.html

アムンディ・ジャパン株式会社
アムンディ マーケット・レポート   アムンディ・ジャパン株式会社
グローバル経済、金融政策、マーケットなどの動向、展望を、投資家の皆様に向けてタイムリーに分かりやすく解説します。本体であるアムンディ・パリからの経済、市場等の見通しも随時ご紹介します。
当資料は、アムンディ・ジャパン株式会社(以下、弊社)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたものではありません。当資料は法令に基づく開示資料ではありません。当資料の作成にあたり、弊社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に記載した弊社の見通し、予測、予想意見等(以下、見通し等)は、当資料作成日現在のものであり、今後予告なしに変更されることがあります。また当資料に記載した弊社の見通し等は将来の景気や株価等の動きを保証するものではありません。

アムンディ・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第350号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会/日本証券業協会/一般社団法人 第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ