アムンディ・ヨーロッパ通信~揺れる欧州諸国の政局-なぜそうなるのか?

2020/02/14

 

政権の動揺

このところ、欧州では政治的なサプライズが見られます。英国では、EU離脱後の新通商協定交渉や国内政策が注目されますが、13日、財務相が辞任しました。内閣改造をめぐってジョンソン首相と確執があったようです。

ドイツでは10日、メルケル首相の後継候補とされていたキリスト教民主同盟(CDU)党首のクランプカレンバウアー氏が辞意を表明しました。5日、旧東ドイツ・チューリンゲン州で、反EU・反移民の色が濃い右派政党の、ドイツのための選択肢(AfD)の支持を得た州首相が就任し(6日に辞任)、CDUも相乗りしていたことが判明し、批判が集まりました。事実上の引責という形となりましたが、首相の後継が宙に浮いてしまいました。

波乱の選挙結果

アイルランドでは、英国のEU離脱に係る北アイルランドとの国境問題が決着したのを機に下院が解散され、8日に総選挙が実施されました。ところが、与党の統一アイルランド党がまさかの敗北で第3党に後退し、ナショナリズム政党のシン・フェイン党が第2党に躍進、政権樹立に向けて混乱が避けられない情勢です。

また、スペインでは昨年2回総選挙を実施しましたが、与党・社会労働党が過半数に届かず、1月7日に急進左派政党ポデモスとの連立政権が承認されました。しかし、少数与党のため政局混乱が続きそうです。

不安定な政局の原因の多くは、景気低迷や不安定な雇用環境にあります。安定した政治のためにはまずは景気回復が肝要です。

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