アムンディ・ヨーロッパ通信~英国、イタリアに見る議会の混乱

2019/09/06

総選挙の可能性はまだ残るが・・・

英国では議会が再開し、ジョンソン首相は10月15日への総選挙の前倒しを提案しました。英国における議会解散の要件は、内閣不信任案の可決、または下院議員の3分の2(434人)以上の同意です。採決では、288人の大量棄権を出し、賛成は298人(反対56人)にとどまり、解散・総選挙は否決されました。同日可決された「合意なきEU離脱を阻止する法案」が成立すれば、解散を再提案した場合、棄権した議員の相当数が解散賛成に回る可能性もあります。しかし、ジョンソン首相は、冗長に離脱延期を繰り返すことに否定的です。来週から再び議会は休会しますが、離脱期限の10月末に向け、まだ何が起こるか予想がつきません。

イタリアの政局は安定したのか?

一方、イタリアでは、第一党の五つ星運動が第二党の同盟との連立を解消し、第三党の民主党と連立政権を成立させます。しかし、大衆迎合的といわれる五つ星運動との政策面での隔たりは大きく、再び政権内で対立が激しくなる可能性は否定できません。ひとまず混乱は収拾されますが、安定したとは言いにくいと思われます。

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