豪金融政策(2019年9月)~豪ドル回復のきっかけは?
2019/09/04
<投資信託>
- 政策金利は1.0%で据え置きでした。景気に特に変化なく様子見です。低金利は長期間維持の方針です。
- RBAは雇用環境の足踏み、住宅市場の不振に注目し、必要に応じて追加緩和もあり得るとしています。
- 豪ドル相場は当面頭の重い展開で、回復のきっかけは景気重視の金融政策を継続することと考えます。
景気下押しリスク警戒し低金利継続
3日、オーストラリア〔豪〕準備銀行(以下、RBA)が定例理事会を開き、政策金利であるキャッシュレートを1.0%に据え置きました。8月に続いて様子見です。景気が減速する中、失業率が下げ渋っており、7月は5.2%となっています。また、住宅市場の不振が続き、住宅価格指数(全豪)は1-3月期が前年同期比-7.4%と下落傾向が鮮明です。こうした中、RBAは現行の低金利を長期間続ける方針ですが、必要に応じて追加緩和も辞さないスタンスです。
今後の金融政策について、市場は追加緩和を織り込んでいます。豪銀行間金利(30日物)先物市場では、年内に0.25~0.5%の追加利下げが予想されている状況です。ただし、RBAは豪経済の先行きについて、下振れリスクはあるものの景気後退リスクは小さいとみているほか、一部に改善の兆しが見られる住宅市場の足元の変化にも注視しています。
景気重視の金融政策が豪ドル回復のきっかけに?
豪ドル相場は、追加緩和に引き気味の米金融当局のスタンス、米中貿易摩擦激化などから7月下旬から8月初旬にかけて急落し、足元も低迷しています。先行き金利低下期待が強く、当面は頭を抑えられる展開を余儀なくされそうです。
すでに利下げは半ば織り込まれており、RBAが実際に追加利下げに踏み切れば、景気の先行き回復期待から、豪ドル相場が持ち直すきっかけになると考えます。差し当たっては9月17-18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で米国が追加利下げに踏み切るかどうかがカギと見ています。
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