アムンディ・ヨーロッパ通信~日・EU EPA発効から半年-日本酒の輸出は?

2019/08/09 <>

景気に忠実な輸出の推移

2019年2月、日本とEUとのEPA(経済連携協定)が発効して半年が経過しました。発効当時で話題になったことでは、お酒に課される関税の即時撤廃が思い出されます。日本酒の蔵元オーナーが販路拡大に奔走する姿をメディアでよく見かけました。あれから半年、日本酒の欧州市場開拓の成果は上がったでしょうか?過去10年の日本からEUへの日本酒の輸出を見ると、伸び率は驚くほど欧州の景気に連動しています。やはり、嗜好品であるお酒は、懐に余裕があってこそ手が伸びるものであるということが分かります。

景気減速の中で大健闘

2019年前半の日本酒輸出量は、前年比+10.3%で、前半の勢いが続けば、年間輸出量が過去最大を更新すると見込まれます。現在、欧州の景気は減速傾向となっており、輸出環境が決して明るくない状況でのこの伸び率は大健闘といえるでしょう。前年比-10.1%と低迷した2018年と比べると、EPAの成果が出ていると言えるのではないでしょうか。一方、2019年前半の、日本のEUからのワイン(ぶどう酒類)輸入量は、前年比-8.4%と低迷しています・・・

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