南アフリカの金融政策(2019年7月)~今後の為替相場展望
- 政策金利は0.25%引き下げの6.5%でした。国内景気の低迷と米利下げの可能性上昇を受けました。
- インフレ率が中銀の目標近辺で安定し、先行きが下方修正方向にあることも利下げを後押ししました。
- 利下げによる景気刺激効果がより好感され、ランド相場が下支えられる展開が見込まれます。
景気低迷でインフレ率下方修正
南アフリカ準備銀行(SARB、以下、中銀)は16-18日に金融政策委員会を開き、政策金利であるレポ金利を0.25%引き下げ、6.5%としました。政策金利の変更は2018年11月以来です。前回会合(5月21-23日)で、5名の委員のうち2名が0.25%の利下げを主張し、利下げの可能性が高まっていました。ここに、1-3月期の実質GDPが前期比年率-3.2%と大きく落ち込んだため、インフレ動向を確認した上で、利下げに至ったとみられます。
中銀は、今後のインフレ率について、2020年にかけて緩やかに上昇すると予想していますが、前回会合からはやや下方修正されました。コアCPIで見ると、おおむねインフレ目標の中心である+4.5%前後で推移する予想となっています。これを受けて、政策金利については、年内は様子見ながら、2020年まででは追加利下げを示唆する見通しとなっています。
景気刺激効果を好感
ランド相場は、足元では1ドル13.8ランド程度で推移しており、2月以来のランド高水準となっています。構造改革の先行き不透明感が根強いこと、中銀の独立性に不安を抱かせる与党の姿勢(総裁再任で懸念はひとまず解消)など、構造的なランド安要因は残っていますが、米国の利下げが近付き、景気先行き不安が後退したことから底堅く推移しています。
世界的に景気下押しリスクが後退してきたとの見方が強まる中で、新興国へ投資資金が流入しやすい環境になっていると見られ、ランド相場の状況はその一環としてとらえることができると見られます。一方、インフレの安定が利下げしやすい環境となっており、利下げによる相場押し下げ効果よりも、景気刺激への期待が好感される形でランドが下支えされる展開が見込まれます。
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