アムンディ・ヨーロッパ通信~欧州ハイイールド債市場の現状
2019/06/07
<投資信託>
「リスクオフ」で足元やや軟調
欧州のハイイールド債市場は、昨年秋から年末年始にかけ、景気先行き懸念から価格が下落(利回りは上昇)しました。しかし、米国の金融政策が緩和方向に傾斜したこともあり、4月下旬まで堅調(利回りは低下)でした。それ以降はやや軟調な展開です。米国が対中輸入に対する関税を強化したことから、リスクオフ(危険回避的な市場心理)が強まったためです。こうした中、欧州国債の利回りは低下基調が強まり、ドイツ国債利回りは大きく低下しました。現在、残存15年までマイナス利回りとなっており、欧州ハイイールド債の平均的な残存年数に近い5年国債利回りは-0.6%と、欧州ハイイールド債利回りとの差は5%程度に拡大しています。
国債利回り低下で投資妙味?
国債利回りのマイナス幅が拡大したこともあり、欧州ハイイールド債への投資機会が出てきたのではないかと考えます。現在の平均利回りは4.4%と、適当な利息収入が期待できます。また、ハイイールド債市場に影響を与える景気、企業業績は、緩和的な金融政策の下で底堅く、大きく下落するリスクは相対的に小さいと考えています。
欧州ハイイールド債:ICE BofAML European Currency High Yield Constrained Indexを使用
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