ズームイン・インディア~今年2度目の利下げ。景気刺激で株式市場に追い風
2019/04/05
<投資信託>
インド経済は、世界的な景気減速の影響もあり、18年後半は成長が鈍化しました。こうした情勢に鑑み、金融当局は金融緩和に踏み切り、先行き景気不安が後退。株式市場は堅調です。
足元、先行き双方のインフレリスク後退が決め手
インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India、インドの中央銀行)は、2~4日に金融政策委員会を開き、政策金利であるレポ金利を0.25%引き下げ6.0%としました。2月に続き、今年2回目の利下げです。
RBIは、世界経済の減速が逆風となって民間投資が伸び悩み、インフレ率(CPI)が目標(+4±2%)圏内ながら低位で推移し、このところインフレ期待も後退しているとしています。このため、今一度の利下げ実施が適当と判断されました。もっとも、今後の政策スタンスは中立です。今後の行動は、経済情勢次第としています。ちなみに、企業の景況感を見るPMIは底堅く、さらに景気が減速する状況ではないと思われます。
景気重視の政策が好感され、株価は史上最高値更新
通貨ルピー及び株価は18年10月を底に堅調です。先進国の金融引き締めへの不安が、欧米金融当局の緩和方向へのスタンス転換で大きく追い風に転じ、さらに、モディ政権が19年4-5月に実施される総選挙を意識してか、積極財政を打ち出したことが好感されています。これに利下げが加わり、SENSEX指数は史上最高値を一時更新しました。ルピー相場も、利下げより投資資金の流入期待の方が強く反映されているようです。
RBIは、インドの経済成長見通しについて、+7%程度を維持しています。主要新興国では最も高く、良好な投資環境は変わっていないと考えます。
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