ズームイン・インディア~世界的な景気減速の影響受けながらも投資環境は依然良好

2019/03/13
インド経済は、18年後半は減速が続きました。さすがに世界的な景気減速の影響は避けられませんでした。一方、市場は落ち着いてきており、構造改革の成果による高成長を享受する投資環境が戻りつつあります。

金融引き締め姿勢を転換

18年10-12月期の実質GDPは前年同期比+6.6%でした。+7%を割り込んだのは5期ぶりです。経済構造改革の成果から+7%を超える高成長が続いていましたが、世界的な景気減速の影響は避けられず、18年後半は景気減速傾向となりました。政府が内需の過熱をコントロールすべく、関税強化などの輸入抑制策を採ったことも影響したと見られます。

RBIは2月5-7日の金融政策委員会で、政策金利を6.5%から6.25%に引き下げました。インド経済は、構造改革の成果を享受する段階にあり、金融緩和も追い風となって、+7%台の高成長を続けると予想されます。

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金融、財政、政治の多方面から投資環境は追い風に

米金利上昇やトルコの混乱、世界的な景気減速懸念から、通貨ルピーと株価は18年後半を中心に軟調でした。しかし、双方とも10月を底に底堅い展開です。新興国市場における市場心理悪化の要因となった、米国の利上げが休止されることが背景にあると見られます。

足元の景気減速で、企業業績にはまだ不透明感が残っていますが、利下げや、政府が財政出動を幾分積極化させるなど、投資環境には追い風が吹いてきていると考えられます。なお、4~5月に総選挙が実施されます。大方は、モディ政権続投と予想されており、政策の継続性から、これも市場にはプラスでしょう。

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