Mマート<4380> メインのターゲット市場は飲食業者と食材提供者とのマッチング

2018/02/27

B2B に特化したインターネットマーケットプレイス事業を運営
メインのターゲット市場は飲食業者と食材提供者とのマッチング

業種: 情報・通信業
アナリスト: 前田 吉弘

◆ 業界 No.1の食材卸売インターネットマーケットプレイスを運営
Mマート(以下、同社)は、飲食業界、宿泊業界、中食業界などを買い手、メ ーカー、問屋、輸入商社、生産者などを売り手とする B2B 注1に特化したオ ープン型のインターネットマーケットプレイス事業を展開している。

同社が運営する主なマーケットプレイスは、業務用食材卸サイトの「M マー ト」、厨房機器・食器等の業務用卸サイトの「Bnet」、食材処分品サイトの 「卸・卸売市場」、厨房機器・食器等の処分品サイトの「ソクハン」である(図 表 1)。

これらのサイトに売り手が出店・出品する利点は、データを活用した売価設 定や広告宣伝効果、販路拡大効果などであり、買い手にとって期待される 利点は、安価かつ豊富な品揃え、仕入れ業務の効率性向上などである。

主な収益源は、出品数に応じた毎月定額の出店料と施策ごとに発生するオ プション料、出来高制のマーケット利用料、完全出来高制のシステム利用料 であり、これらは全て売り手が負担する。マーケット利用料とシステム利用料 はいずれも販売代金の一定比率を受け取るものだが、出店料を課している 「M マート」と「Bnet」では売り手と買い手の直接取引が可能だが、完全出来 高制の料金体系で運営している「卸・卸売市場」と「ソクハン」においては直 接取引を禁止している。

買い手のサイト利用料は原則として無料だが、年会費を支払いプレミアム会 員になると、格安商品が掲載されている会員限定のプレミアムコーナーが利 用可能となる。なお、商品配送料は買い手の負担である。

◆ 豊富かつ独自の商品カテゴリー
「M マート」、「Bnet」ともに商品カテゴリーは極めて豊富である。飲食業といっ た買い手からみると、日々の仕入れ品はもちろん、新規開店に必要な什器類 から消耗品まで、店舗運営に必要な商品が網羅的に出品されている。

また、「畜産、水産、農産、加工品」といった分類だけでなく、「ブランド食材、 大量販売、少量販売、格安、輸入品、鮮度」といった独自のキーワードでも買 い手と売り手のマッチングを図っている(図表 2)。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。