プレステINT<4290> 上期決算好調、通期業績は最高益を更新する見込みも人材の確保が課題

2016/01/05

アウトソーシング受託を行う独立系 BPO 企業
上期決算好調、通期業績は最高益を更新する見込みも人材の確保が課題

業種:サービス業
アナリスト:松尾  十作

◆ 独立系の BPO 専業企業
・プレステージ・インターナショナル(以下、同社)は、顧客企業のビジネスアウトソーシング需要を取込み成長してきた独立系 BPO 専業企業である。

◆ 16 年 3 月期上期決算は同社予想を上回る
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、ロードアシストなどの既存事業が好調で期初の 9.7%増収予想を上回る 16.3%増収であった。経常利益は、ワランティビジネスの収益拡大、業務の効率化及び見直し、円安により期初のほぼ横ばい予想から 13.1%増益となった。

◆ 16 年 3 月期業績予想
・16/3 期について同社は、上期が期初予想を上回ったものの、新規設備の減価償却や先行投資負担増を考慮して期初予想を据え置き、9.7%増収、14.0%経常増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も 16/3 期業績予想を 9.7%増収、15.7%経常増益とする従来予想を据え置いた。円安メリットや IT の活用による原価低減効果、前期獲得した新規契約のフル寄与、既存受託業務の拡大を見込み、成長に向けた先行投資負担を十分吸収し、同社計画は達成可能と判断している。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の業績については、中期的に既存顧客の深耕、新規取引先の開拓が進み、増収増益が続くものと期待される。富山 BPO タウン拡大に向けてのスタッフの採用及び教育が、利益成長のポイントとなろう。
・同社は、新中期事業計画で連結配当性向 20%を目標として明示している。当センターでは、業績予想に則り、16/3 期以降も増配が続くと見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。