ダブル・スコープ<6619> 米国や韓国向けの出荷が好調、業績急拡大で次期生産ライン着工も間近に

2015/08/21

リチウムイオン二次電池用セパレータ専業の新興メーカー
米国や韓国向けの出荷が好調、業績急拡大で次期生産ライン着工も間近に

業種:電気機器
アナリスト:高坂 茂樹

◆ 事業内容
・ダブル・スコープ(以下、同社)は、リチウムイオン二次電池(以下、LiB)の主要部材の一つであるセパレータを、韓国子会社で開発及び製造し、アジア及び北米で販売する新興企業である。
・同社の強みは、独自開発の製造技術と、韓国政府の税制優遇等を背景とするコスト競争力である。主要顧客は中国の新興電池メーカーから、韓国LGグループや米国LiBメーカー、日系大手に拡がりつつある。

1512月期第2四半期決算
・15/12期第2四半期累計決算は前年同期比58.9%増収となり、営業利益は同7.0倍の大幅増となった。韓国や米国の大口顧客向けの販売拡大に加え中国向けも堅調で、販売数量増を主因に利益率も改善した。

1512月期予想
・15/12期予想業績について同社は、7月に従来の前期比34.3%増収、98.6%営業増益から61.4%増収、291.2%営業増益に引き上げた。8月に量産開始した新ラインにより増産余力が生じ、大手顧客との取引が順次拡大し、販売数量増が続くと見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、堅調な中国向け販売に米国や韓国向けの拡大が加わり急成長するとの予想は概ね妥当と判断、為替前提の相違等を根拠に65.9%増収、321.7%営業増益を予想する。

◆ 中期業績見通し
・同社は17/12期売上高130億円以上、売上高営業利益率18%以上、ROE11%以上を数値目標とする中期経営計画を上期決算と同時に公表した。
・当センターは、16/12期以降もコスト競争力を強みとして既存の大手顧客の深耕や新規顧客開拓が進み大幅増収が続くと予想、新生産ライン稼働に伴う費用増を増収効果で吸収し利益面でも急成長が続くと予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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