Aiロボティクス(247A)主力ブランドはスキンケアブランドの「Yunth(ユンス)」

2025/10/24

化粧品や美容家電を中心とした自社ブランド商品を企画・開発して販売
主力ブランドはスキンケアブランドの「Yunth(ユンス)」

業種:化学
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・Aiロボティクス(以下、同社)は、化粧品や美容家電を中心とした自社ブランド商品を企画・開発して販売するD2Cブランド事業を行っている。同社は、自社開発のAIシステム「SELL(セル)」を活用したソリューションを提供するAIマーケティング事業を行っていたが、23年5月にAIマーケティング事業に投入していた経営資源をD2Cブランド事業にシフトすることを決定し、D2Cブランド事業を専業とする方向に舵を切った。
・主力ブランドは、スキンケアブランド「Yunth(ユンス)」、美容家電ブランド「Brighte(ブライト)」である。

2.財務面の分析
・D2Cブランド事業を開始して以降、業績は順調に拡大している。スキンケアブランド「Yunth」の業績寄与が本格化したことにより、23/3期から25/3期で売上高は3,645百万円から14,206百万円へ、経常利益は283百万円から2,422百万円へと増加している。

3.非財務面の分析
・同社は、AIシステム「SELL」を活用して事業展開の仕組みを構築し、高い収益性を実現していることから、知的資本の源泉はAIシステム「SELL」にあると考えられる

4.経営戦略の分析
・同社は、既存ブランドの強化・拡充、新規ブランドの創出を基本戦略とし、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。また、M&Aにより成長を加速することも視野に入れている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、AIシステム「SELL」を商品開発、広告運用、顧客管理などに活用して効率的に事業を運営するノウハウが同社の強みと評価している。
・業績については、26/3期は売上高28,093百万円(前期比97.8%増)、営業利益4,810百万円(同94.0%増)と予想し、27/3期以降も増収増益が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。