ダイブ(151A)旺盛な人材需要を追い風に今期も過去最高の売上高、営業利益の更新を見込む
日本全国の観光施設等に人材派遣及び人材紹介を行う観光HR事業が主力
旺盛な人材需要を追い風に今期も過去最高の売上高、営業利益の更新を見込む
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・ダイブ(以下、同社)は、「一生モノの『あの日』を創り出す」というミッションのもと、全国の観光施設等に人材の派遣や紹介を行う観光HR事業を主力事業としている。その他に、地方で宿泊施設などの企画開発・運営を行う地方創生事業を行っている。
◆ 25年6月期決算の概要
・25/6期の売上高は13,781百万円(前期比11.5%増)、営業利益は755百万円(同39.4%増)であった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新したものの、同社の計画(売上高14,600百万円、営業利益803百万円)に対しては、人材派遣と比べて売上高の計上額が小さくなる人材紹介による就業者が増加したこと、積極的な広告宣伝に伴う費用が増加したことが要因で若干下回った。
◆ 26年6月期の業績予想
・26/6期について、同社は売上高16,000百万円(前期比16.1%増)、営業利益800百万円(同5.8%増)と計画している。旺盛な人材需要が続く足元の状況を踏まえて増収増益を見込むが、広告宣伝費やシステム関連費用の増加により営業利益率は低下するとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、就業者数に1人当たり売上高を掛け合わせた値と実際の売上高が乖離した25/6期実績を踏まえて、給与を得ている実質の就業者数を従来予想の就業者数の9割程度と想定したことなどにより26/6期予想を従来の売上高17,616百万円、営業利益1,125百万円から、売上高16,412百万円(前期比19.1%増)、営業利益822百万円(同8.9%増)に下方修正した。27/6期についても同様の理由から下方修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、若手、シニア、外国人といった人材獲得に注力して就業者数の増加を図り、持続的な事業規模の拡大を目指す考えである。
・当センターでは、観光施設等の人材需要が旺盛な環境下、同社が効果的なプロモーションにより集客力を高めて就業者数の増加につなげていくことは可能と考えている。

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