メディックス(331A)BtoB領域の拡大を牽引役に売上成長を狙う
運用型広告を得意とするインターネット広告代理店
BtoB領域の拡大を牽引役に売上成長を狙う
業種:サービス業
アナリスト:村木雄一
◆ 運用型広告を得意とするインターネット広告代理店
メディックス(以下、同社)は、顧客企業のデジタルマーケティングを支援するインターネット広告代理店である。
同社は、デジタルマーケティング支援事業として、インターネット広告販売(運用型広告)、マーケティングDX/アクセス解析、Webサイト制作等を顧客に提供している。
(1)インターネット広告販売(運用型広告)
GoogleやYahoo!など各種Webメディアから仕入れた広告枠を、顧客(広告主)に対して販売することと、それに付随するサービスを提供することによって広告料金のほか、広告の制作料等の対価を得ている。
同社が取り扱うのは、日々更新される広告への反応を受けて、配信する広告の内容や配信頻度などを改善することでより高い効果を追求していく、運用型広告が主体となっている。運用型広告には検索連動型広告注1、ディスプレイ広告注2、フィード広告注3の3種類があるが、同社は特に検索連動型広告を得意としており、顧客がより良い広告効果を得られるよう、検索キーワード設計や原稿制作、分析、状況報告、改善のサポート等、インターネット広告のプロセス全体に対するコンサルティングや提案を行っている。
(2)マーケティングDX/アクセス解析
顧客がひとつのシステム上で、各種データの収集、収集したデータの統合、可視化を行える仕組み作り(環境構築)を支援するほか、収集したデータの解析サポート等を行うことを通じて、顧客のデジタルマーケティング活動を支援するサービスである。環境構築は納入時に売上が一括計上されるが、アクセスデータ解析などは月次で売上が計上される。
(3)Webサイト制作
顧客のWebサイトの制作や運用を行うサービスである。特に、同社はアクセス解析の状況を踏まえたユーザーインターフェイスの設計に強みを持っている。
制作料金、運用料金が売上高に計上される。料金は個別案件ごとに異なる。制作の売上は納入時の一括計上だが、運用の売上に関しては月次で定期的に計上される。
また、同社は販売方針をBtoC領域、BtoB領域、データマネジメント・その他領域の3つに区分し、策定している。BtoC領域とBtoB領域はデジタルマーケティング支援の対象となる事業タイプによって区分したものであるが、データマネジメント・その他領域は、顧客の事業とは関係なく、マーケティングDX/アクセス解析、Webサイト制作等のデータマネジメント施策単体を提供するものである(図表1)。

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