ユナイトアンドグロウ(4486) 23年12月期は引き続きシェアード社員の増加ペースと関連する施策に注目

2023/04/18

中堅・中小企業向けに IT 人材と知識のシェアリングサービスを提供
23 年 12 月期は引き続きシェアード社員の増加ペースと関連する施策に注目

業種: 情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ユナイトアンドグロウ(以下、同社)は、コーポレートIT部門の人材不足に悩む中堅・中小企業向けにIT人材と知識のシェアリングサービスを提供することを主要業務としている。

◆ 22年12月期決算
・22/12期決算は、売上高2,335百万円(前期比12.5%増)、営業利益324百万円(同12.0%増)となった。主力のインソーシング事業のシェアード社員に対する需要は引き続き堅調だが、スポット案件の終了が重なる等の要因があり、売上高は期初計画の2,368百万円を若干下回った。

◆ 23年12月期業績予想
・23/12期業績について、同社は、売上高2,676百万円(前期比14.6%増)、営業利益382百万円(同17.9%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/12期の業績予想を、売上高2,690百万円(前期比15.2%増)、営業利益399百万円(同23.3%増)とした。インソーシング事業は引き続き需要が強く、実働会員数の増加、稼働単価の上昇、シェアード社員の稼働率上昇を想定し、採用費や広告宣伝費等の費用の増加をカバーして、売上高営業利益率は前期より1.0%ポイント改善の14.9%になると予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、24/12期は前期比16.3%増収、25/12期は同15.4%増収となり、売上高営業利益率は25/12期に17.0%まで上昇すると予想した。
・21/12期の前半まで思ったように進まなかったシェアード社員の採用に関する課題は、22/12期には克服した模様である。22/12期に短期間のうちに退職者が複数出るなど一時的な事象はあったものの、シェアード社員に対する需要が強いことから、引き続き、シェアード社員の増加ペースと、質の向上を示すシェアード社員の1時間当たり売上高の推移等に注目していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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