ヘッドウォータース<4011> 売上増加や人員採用ペースの鈍化等を想定し、23年12月期以降の業績回復を予想

2022/10/25

AIやIT技術を用いたシステム開発や関連サービスを提供
売上増加や人員採用ペースの鈍化等を想定し、23年12月期以降の業績回復を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳

◆ AIやIT技術を用いたシステム開発や関連サービスを提供
・ヘッドウォータース(以下、同社)は、複雑なAI導入プロセスをワンストップで提供するAIソリューション事業を展開している。
・AIを活用したITシステム開発を行うAIインテグレーションサービス(以下、AIインテグレーション)、AIを活用せずにITシステムを開発するDXサービス(以下、DX)、自社AI製品等を提供するプロダクトサービス、開発したシステムの改善、保守を行うOPSサービスを提供している。

◆ 22年12月期上期決算は16%増収、96%営業減益
・22/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の連結決算は、前年同期単体数値比15.5%増収、95.5%営業減益であった。前年同期比増収率は、21/12期上期5.0%減、同下期8.4%増から高まったものの、技術者の積極採用等による費用増の影響が大きく、大幅減益を余儀なくされた。

◆ 22年12月期の会社計画は16%増収、58%営業減益を維持
・22/12期上期は全体では会社計画をやや超過したものの、AIインテグレーションの売上高が計画を下回ったこと等から、前期単体数値比16.0%増収、58.0%営業減益を見込む22/12期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、22/12期上期実績等を踏まえて、22/12期の業績予想を見直した。22/12期上期において、DX、プロダクトサービス、OPSサービスが想定を上回ったこと等から、売上高を1,313百万円→1,356百万円(前期単体数値比15.8%増)、営業利益を49百万円→54百万円(同40.8%減)に増額した。

◆ 人員採用ペースの鈍化等を想定し、来期以降の業績回復を予想
・当センターでは、22/12期上期実績等を踏まえ、23/12期以降についても、売上高及び営業利益を増額した。
・売上増加や人員採用ペースの鈍化等を想定し、23/12期は13.3%増収、136.8%営業増益、24/12期は11.5%増収、39.0%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。