ポート<7047> 22年3月期は主力の就職領域の回復による業績復調見込みに変化なし
就職活動や保険に関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を展開
22年3月期は主力の就職領域の回復による業績復調見込みに変化なし
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・ポート(以下、同社)は、就職活動やカードローンなどに関する情報サイトを運営するインターネットメディア事業を手掛けている。運営するサイトは「キャリアパーク!」、「就活会議」、「マネット」などである。
・同社はインターネットメディア事業の単一セグメントで、子会社は就活に関する口コミ情報サイトを運営する就活会議及び外装塗装専門サイトを運営するドアーズの2社である。
◆ 22年3月期上期決算の概要
・22/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比58.3%増の2,914百万円、営業利益は同71.7%増の123百万円であった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で停滞していた就職活動が復調して就職領域が伸びたこと、金融事業者と共同で運営する情報サイトの増加によりカードローン事業が好調だったことで増収となり、人件費や広告宣伝費の増加を吸収して営業増益となった。
◆ 22年3月期の業績予想
・22/3期の会社計画はレンジ形式で開示されている。売上収益は前期比48.8~59.4%増の7,000~7,500百万円、営業利益は550~700百万円(21/3期は66百万円の損失)である。同社は好調な上期実績を踏まえ、営業利益の前回予想400~700百万円の下限を上方修正している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では上期実績及び同社の取り組みなどを踏まえ、売上収益は前回予想7,005百万円を据え置いたが、営業利益を390百万円から550百万円に増額修正した。
◆ 事業戦略
・同社は、中期経営計画に沿って事業拡大のための投資を積極化し、主力領域でのユーザー数増加やマッチング率向上を図っている。また、積極的な広告宣伝を継続して運営するサイトの集客力向上を図る考えである。