イーエムネットジャパン<7036> 新規クライアントの獲得が順調に進んでおり、21年12月期は増収増益となる見通し

2021/04/08

Webサイト向け検索連動型広告や運用型広告等を手掛ける広告代理店
新規クライアントの獲得が順調に進んでおり、21年12月期は増収増益となる見通し

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・イーエムネットジャパン(以下、同社)は、韓国のオンライン広告代理店EMNET INC.の日本支社として07年に設立され、13年4月にEMNET INC.の100%出資により日本法人となった。検索連動型広告や運用型ディスプレイ広告などを中心に取り扱うインターネット広告代理店である。
・同社はインターネット広告事業単一セグメントで、親会社以外には関係会社はない。

◆ 20年12月期決算の概要
・20/12期の売上高は前期比18.5%増の9,305百万円、営業利益は同11.1%減の290百万円であった。
・テレワーク下での営業体制構築が迅速に進んだことで、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は軽微で、売上高は会社計画8,666百万円を上回った。営業利益が会社計画350百万円を下回ったのは計画以上に人件費が増加したことが要因である。

◆ 21年12月期の業績予想
・21/12期決算の会社計画は、売上高が前期比9.0%増の10,144百万円、営業利益が同37.6%増の400百万円である。増員により新規開拓を強化した効果が表れていることを踏まえ、増収増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前回予想を微修正し、会社計画並みの水準を予想している。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、既存クライアントへのきめ細かい対応により広告予算拡大を図るとともに、組織的な営業手法の強化などに取り組み、新規クライアントの獲得も積極的に進める考えである。
・当センターでは、インターネット広告市場の拡大が続く環境下、同社が営業員の増員と営業手法の強化によりクライアント獲得を進め、事業規模を拡大することは可能と考えている。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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