セルソース<4880> 加工受託サービスを牽引役とした中長期的な成長を予想
膝疾患治療向けを中心とした細胞加工受託等の再生医療関連事業を展開
加工受託サービスを牽引役とした中長期的な成長を予想
業種: 医薬品
アナリスト: 大間知 淳
◆ 膝疾患治療向け等の細胞加工受託等の再生医療関連事業を展開
・セルソース(以下、同社)は、医療機関に対する膝疾患向け等の細胞加工受託等を手掛ける再生医療関連事業を展開している。
・変形性膝関節症の治療に用いられる脂肪・血液由来の組織・細胞の加工受託サービスを収益源としている。患者から血液及び脂肪等の組織を採取するために必要な医療機器の仕入販売、医療機関に対するコンサルティングサービス、一般消費者向け化粧品販売等も手掛けている。
◆ 20年10月期決算は15%増収、27%営業増益
・20/10期決算は、前期比15.1%増収、27.1%営業増益であった。売上高は化粧品販売の不振により計画を下回ったものの、広告宣伝費やその他の経費の支出を抑えたため、利益は計画を上回った。
・新型コロナウイルス感染拡大を受けて患者の受診抑制が見られた第2四半期から第3四半期には利益が一時的に落ち込んだが、影響が一巡した第4四半期の利益は急回復した。
◆ 21年10月期の会社計画は37%増収、38%営業増益
・21/10期決算について同社は、加工受託サービス、コンサルティングサービス、医療機器販売の拡大により、36.9%増収、37.9%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、20/10期実績や、同社の施策、新型コロナウイルス問題の影響等を踏まえて、21/10期の業績予想を見直し、売上高を2,191百万円→2,445百万円、営業利益を580百万円→642百万円に上方修正した。
◆ 加工受託サービスを牽引役とした中長期的な成長を予想
・当センターでは、提携医療機関数の拡大が続くという想定に基づき、加工受託サービスを牽引役とした中長期的な成長を見込んでおり、22/10期は20.0%増収、32.7%営業増益、23/10期は7.8%増収、8.6%営業増益と予想した。