ディ・アイ・システム<4421> 技術者の稼働率の改善を見込み、21年9月期からの業績回復を予想

2021/02/18

教育サービス事業を兼営する独立系の中堅 SIer
技術者の稼働率の改善を見込み、21年9月期からの業績回復を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 教育サービス事業を兼営する独立系の中堅 SIer
・ディ・アイ・システム(以下、同社)は、IT 技術者研修等の教育サービス事 業を兼営する独立系の中堅 SIer である。
・業務用アプリケーション開発、インフラシステム設計構築、運用保守によ って構成されるシステムインテグレーション事業が売上高の 95%前後を 占めている。教育サービス事業は、規模が小さいものの、同社の新卒採 用社員や業界未経験者の中途採用社員の採用・育成に大きな役割を果 たしており、システムインテグレーション事業の成長を支えている。

◆ 20年9月期決算は11%増収、55%営業減益
・20/9 期決算については、前期比 11.1%増収、54.9%営業減益であった。 売上高は前期比で増加したものの、新型コロナウイルス問題の影響から 計画を下回ったため、積極的に増員を図っていた技術者の稼働率が下 期に悪化し、大幅減益を余儀なくされた。

◆ 21年9月期の会社計画は 15%増収、70%営業増益
・21/9 期決算について同社は 15.2%増収、70.0%営業増益を見込んでい る。巣ごもり需要やリモートワーク関連の案件の増加や、技術者の稼働率 の上昇等により、利益回復を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、20/9 期実績や、新型コロ ナウイルス問題の影響等を踏まえて、システムインテグレーション事業を 中心に 21/9 期の業績予想を見直し、売上高を 4,980 百万円→4,792 百 万円、営業利益を 230 百万円→178 百万円に下方修正したが、前期比 では 11.9%増収、66.8%営業増益と予想した。

◆ 中期予想も減額するものの、21年9月期からの業績回復を予想
・当センターでは、システムインテグレーション事業を中心に、22/9 期の予 想も引下げたが、増員ペースの鈍化に伴い、技術者の稼働率が改善す ると見込まれることから、22/9 期は 11.9%増収、28.6%営業増益、23/9 期 は 8.6%増収、30.5%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。