幸和製作所<7807> 製品自主回収の影響は収束し、20年2月期はM&Aによる成長模索の期となろう

2019/08/29

シルバーカーや歩行車等の歩行補助分野で高シェアの総合福祉用具メーカー
製品自主回収の影響は収束し、20年2月期はM&Aによる成長模索の期となろう

業種: その他製品
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・幸和製作所(以下、同社)は、シルバーカー、歩行車、杖といった高齢者の歩行補助目的の福祉用具を中心に展開している。創業者から現社長への事業承継を経て、統一ブランド「TacaoF(テイコブ)」のもと、総合福祉用具メーカー化を推し進めてきた。

◆ 19年2月期決算
・19/2期決算は、売上高4,526百万円(前期比11.1%減)、営業損失272百万円(前期は562百万円の利益)となった。歩行車の「ミケーレWAG01」の製品不具合による自主回収による減収と特別損失を含む費用増により赤字となった。しかし、この製品不具合による影響は19/2期で収束したと見られる。

◆ 20年2月期業績予想
・20/2期連結業績について、同社は売上高6,140百万円(前期比35.7%増)、営業利益150百万円(前期は272百万円の損失)と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、20/2期の業績を、売上高6,164百万円(同36.2%増)、営業利益179百万円(前期は272百万円の損失)と会社計画をやや上回る水準を予想した。既存事業では、製品自主回収による影響が払拭された歩行車が増収を牽引するとともに、M&Aによって新たに連結子会社となった企業群の売上高が上乗せされて大幅増収となる見込みである。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、21/2期以降、年7~9%の増収が続き、売上総利益率と売上高販管費率がともに緩やかに改善していくことで、売上高営業利益率は22/2期に7.1%まで上昇すると予想した。
・19/2期に同社は3社のM&Aと1社の合弁会社設立を行った。既存事業の緩やかな成長にM&Aによる事業拡大が上乗せされる成長戦略がしばらく続くものと考えられるため、今後のM&Aの動向に注視したい。

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ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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