ベストワンドットコム<6577> 当面はクルーズ市場の拡大を追い風とした成長の持続が見込まれる

2019/07/30

個人のクルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社
当面はクルーズ市場の拡大を追い風とした成長の持続が見込まれる

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

1.会社概要
・ベストワンドットコム(以下、同社)は、主に個人顧客を対象としたクルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社である。

2.財務面の分析
・開示のある13/7期以降増収が続いてきたが、マーケティング施策や将来への投資を増やした14/7期と16/7期は経常減益となった。ただし、その翌期には大幅な利益増となっており、18/7期は最高益を更新した。
・オンラインで予約・販売が完結するサービスを提供する上場企業との比較では、収益性及び成長性指標では突出した優位性はない。安全性の指標には優位性があるが、現預金が積み上がっているためであり、今後の資金の使い方によって評価が変わってくる可能性がある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、創業者ファミリーの存在という人的資本にある。創業者及びその弟である現在の代表取締役社長が強固なものにしたビジネスモデルを通じて、クルーズ旅行商品の販売に関するノウハウが蓄積され、同社の競争力の源泉となっていった。その結果、クルーズ商品を提供する船会社と顧客という関係資本が積み上げられていった。

4.経営戦略の分析
・対処すべき課題として、既存事業での競争激化への対応、サービスブランドの認知度向上、インバウンド需要への対応が挙げられる。
・クルーズ旅行関連のプラットフォームとしての地位を確立し、関連するサービスを全て同社のサイトにおいてワンストップで提供できるようになることが、同社の中長期の目標である。そのために、既存ビジネスの強化、他社との提携、取扱商品拡充の3軸での成長戦略を描いている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、ニッチ分野でのポジショニングと顧客接点に関するプロセスの内製化によるノウハウ蓄積を競争力の源泉としている点を評価する。プラットフォーム化という中長期目標の達成に向けて増加が見込まれるM&Aや出資を評価・管理する体制の強化が課題となろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。