イノテック(9880)の通期決算は、テスターや組込みシステムの好調により大幅増益、連結営業利益は前年比で57.1%増に

2019/05/30



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説明会開催日:2019年5月13日
取締役管理本部長 棚橋 祥紀氏

◎決算概要
・売上は前期比3.7%増の298億円、営業利益は57.1%増の19.5億円、経常利益は103.5%増の24.5億円
・イノテックは電子部品商社ビジネス撤退により減収も テスターや組込みシステムの好調により大幅増益
・ガイオ、STArは上期の勢い維持し増収増益
・レグラスは上期の赤字をリカバーし黒字回復

 

◎事業別概況
▽設計開発ソリューション事業
・EDA:主要顧客との契約更新により、売上が堅調に推移
・ガイオ:ツール販売、検証サービス事業とも好調により増収増益
・組込システム:インフラ、FA向け自社製BOX型コンピュータ好調
・アイティアクセス:新規事業の売上貢献と受託開発などの収益性改善により増収増益
・レグラス:建機向けカメラの市場投入や家族型ロボットの開発業務受注により増収増益
・三栄:売上を堅調に維持したものの大手顧客案件の稼働率低下に伴い減益
▽プロダクトソリューション事業
・テスター事業とSTAr社を合わせた「テストソリューションビジネス」の売上実績が100億円を突破
・テスター:メモリー向けテスターを中心に大幅伸長、過去最高売上に迫る
・STAr:台湾国内向けに加え、中国、韓国、米国向けも伸長し増収増益

 

◎20年3月期見通し
・売上は前期比0.7%増の300億円、営業利益は18.2%減の16億円、経常利益は28.9%減の17.5億円を予想
・メモリー市況悪化により減益見通し
・アイティアクセスは新規事業を中心に大幅増収増益の見通し
・STAr、ガイオは高収益を維持し、堅調に推移
・イノテックはメモリー市況悪化に伴いテスター事業を中心として減益
・1株当たり配当金は、19年3月期は中間・期末20円ずつの通期40円を予定、20年3月期も中間・期末20円ずつの通期40円を予想

 

◎新中長期経営計画
当社グループの営業力・技術力を活用した高収益ソリューションや自社製品販売の拡大により利益成長を図る
▽環境
・不透明感もあるが中国・新興国の生産力拡大傾向
・人口減少による人材確保と生産性向上が課題となる
・カーエレクトロニクスの進化が続く
・コーポレート・ガバナンスの重要性が高まる
▽利益計画
・ROE目標:8%超
・営業利益目安:30~35億円 過去最高益更新を目指す
・FY2019のROEは5%程度となる見通し(自己株取得を行わない場合)
・利益に見合った資本政策の実現
▽主要な5つの戦略
<事業戦略>
①テストソリューション事業の成長
②自社製品売上の増加/メーカー機能の強化
③顧客ベースの拡大/海外市場開拓
④新規分野への積極的な取組
<財務戦略>
⑤資本政策に関する基本方針に則した資本効率向上

 


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