イントランス(3237 東証マザーズ)

2012/06/08

新経営陣で中核事業が黒字転換、財務体質は改善途上
業種:不動産業
アナリスト:松尾 十作

四半期進ちょく/予定 通期財務状況 コンセンサス/目標株価 業種比較 業績トピックス

 中核事業が改善
・当中核事業であるプリンシパルインベストメント事業の2012年3月期売上高は1,047百万円(前単体比38.3%減)だったが、総利益は251百万円と前単体比538百万円の改善となった。これは2011年3月期では、長期保有物件の棚卸資産評価損・売却損が約5億円あったため。
・2012年3月期最終損益は2011年3月期単体実績比で大幅増益となり、この収益増により繰越損失は900百万円から568百万円へと減少。財務体質が改善となった。

今期は大幅増収益予想
・今2013年3月期業績は大幅な増収増益となる見込み。プリンシパルインベストメント事業において、売上高が20億円を上回る物件(担当アナリスト予想)である芝公園プロジェクトを売却予定のため。
・会社予想に比べ担当アナリスト予想が増額となっている。担当アナリストは、過去の実績に基づいたソリューション事業の収益性、芝公園プロジェクトを含めたプリンシパルインベストメント事業の利益寄与をそれぞれ予想した結果によるもの。
・前回レポートでは、KPI(業績指標)としてソリューション事業売上高を取り上げた。新経営陣による業績変化が具現化したため、今後は業績変動要因として販売用不動産の残高に注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。