ガイアホールディングス(3727 東証マザーズ)
2012/04/04
M2M 市場向けへ課金モデルへの事業転換を進める
業種:通信業
アナリスト:馬目俊一郎
◆ 携帯電話向け組み込みソフトが主力
・Javaを活用した携帯電話向け組み込みソフトが主力。国内外の通信キャ リアや端末メーカー向けに提供する。
・従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)向けではシェア90%を誇り、 同社の業績を牽引してきた。
・2011年4月に持株会社化。傘下には主力事業の他に、ゲームやアニメ を展開する事業会社も有する。事業セグメントは、ソフトウェア基盤技術 事業と、コンテンンツ・サービス等事業の2事業で構成。相互に補完性の ある各事業をうまく融合させ一体として付加価値を高めていく狙い。
◆ M2M市場向けIC チップが今後の成長ドライバー
・スマートフォンの急速な普及は、国内フィーチャーフォン市場の縮小や様々な環境変化をもたらし、収益モデルの転換が急務となっている。
・そのような中で、2012年12月期は本格的に立ち上げるM2M(機器間通 信)市場向けは、潜在需要が大きく今後の成長ドライバーとして期待される。
◆ ゲームを基盤としたメディアミックス展開にも注目
・収益のもうひとつの柱として位置づけられているコンテンツ・サービス等 事業は、自社IP(版権)の創出とアジア戦略が成功のカギ。
・同社が誇る人気ゲームをアミメ、コミック、グッズ等にメディアミックス展開 することで、継続的かつ複合的な収益機会を確保する戦略。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。