さくらインターネット (3778 東証マザーズ)

2014/11/21

双日傘下のデータセンター大手
VPS・クラウドサービスとレンタルサーバサービスの拡大でストックの積み上げ進む

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 会社概要
・さくらインターネット(以下、同社)は、双日傘下の国内データセンター大 手である。企業や個人向けにインターネット用サーバを貸し出すホスティ ングを主力に、大口顧客のサーバ管理やラックスペース貸しなどのコロケ ーションなどを営んでいる。
・データセンターに対する需要が高まる経営環境下、同社は拡張余地の 大きい石狩データセンターをその受け皿にするべく投資を進めている。 現状は設備投資による増収効果よりも減価償却費増による利益圧迫が 先行するなど、将来の成長に向けた投資フェーズにあり、固定費の増加 を吸収するだけの売上高成長の確保が当面の課題と考えられる。

◆ 15 年3 月期上期決算は14.4%営業増益
・15/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 3.5%増の5,123 百万円、営業利益は同14.4%増の435 百万円であった。 上期はVPS・クラウドサービスとレンタルサーバサービスのストック積み上 げが進み、減価償却費の増加を増収効果と販管費削減で補い計画を上 回る利益を確保した。

◆ さくらインターネットは期初の15 年3 月期計画を据え置き
・15/3 期上期は計画を上回ったものの、同社は売上高10,450 百万円(前 期比4.0%増)、営業利益690 百万円(同6.4%減)という通期見通しを据 え置いた。

◆ 証券リサーチセンターも従来の業績予想を継続
・15/3 期上期業績が想定内で推移したことから、証券リサーチセンターも 従来の業績予想を継続し、15/3 期は売上高10,550 百万円(前期比5.0% 増)、営業利益700 百万円(同4.9%減)を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。