ラクーン (3031 東証マザーズ)

2014/08/08

アパレルと雑貨に特化したB to B プラットフォームを運営
先行投資一巡の売掛債権保証事業が収穫期入り

業種:卸売業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆ 卸と小売店の受発注業務をスーパーデリバリーでサポート
・ラクーン(以下、同社)は、アパレルと雑貨に特化したB to B サイト「スー パーデリバリー」で卸と小売店の受発注業務をサポートしているほか、保 証対象を一般企業にまで広げた売掛債権保証事業を運営している。
・同社のビジネスモデルは、EC 事業の会員小売店数と売掛債権保証事 業における保証残高の積み上げによるストックビジネスと考えられる。

◆ 14 年4 月期は36.6%営業増益
・14/4 期決算は売上高が前期比4.6%増の102.4 億円、営業利益は同 36.6%増の2.4 億円であった。スーパーデリバリーの会員小売店数の積み 上げに加え、投資が先行していた売掛債権保証事業の回収期入りで営 業利益率は前期比0.5%ポイント上昇の2.4%と高まった。

◆ 15 年4 月期の会社計画は11.3%~15.4%営業増益の見通し
・15/4 期の会社計画では、売上高が前期比3.5%増~6.4%増の106.0 億 円~109.0 億円、営業利益は同11.3%増~15.4%増の2.7 億円~2.8 億 円を見込んでいる。
・スーパーデリバリーの会員小売店数拡大を見込むほか、14 年4 月からス タートした売掛債権保証事業の事業用家賃の保証サービスや同年9 月 スタート予定の新規事業COREC の有料化も貢献すると想定している。

◆ 証券リサーチセンターは従来の利益予想を増額修正
・証券リサーチセンターは、売掛債権保証事業の先行投資一巡で利益率 が高まったことを受け、前回レポートの15/4 期予想を売上高110.2 億円 →108.3 億円(前期比5.7%増)、営業利益2.4 億円→2.9 億円(同17.4% 増)に修正する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。