ヨネックス (7906 東証二部)

2014/07/28

トップブランドのバドミントン用品を主力とするスポーツ用品メーカー
円安定着による海外市場での競争力回復等により増益基調の持続を予想する

業種:その他製品
アナリスト:高坂 茂樹

◆ 事業内容
・ヨネックス(以下、同社)は、世界のトップブランドに数えられるバドミントン用品を主力製品とするスポーツ用品メーカーである。主な製造拠点は国内にあり、シューズ、衣料等の製造は内外の協力工場に委託している。
・同社の強みは、高機能の新製品開発力及びカーボン加工をはじめとする高い製造技術と、トッププロ選手への用具提供等を通じて構築された高いブランドイメージである。

◆ 14年3月期決算
・14/3期決算は、前期比11.0%増収、96.8%営業増益であった。バドミントン用品の販売が国内外ともに好調で、前期比19.8%増と収益を牽引した。
・円安による輸入商品の原価上昇や石油系原料の値上がり等が利益を圧迫したが、増収効果と広告宣伝費の効率運用等の販売費抑制により、大幅営業増益を達成した。

◆ 15年3月期予想
・15/3期業績について同社は、前期比5.0%増収、33.8%営業増益を予想している。前期まで営業外収益に含めていた受取ロイヤリティーを売上計上するとしており、これを除く実質増収率は約4%、営業増益率は10%弱と推察される。
・証券リサーチセンターは、会社予想を若干上回る5.7%増収、41.1%営業増益と予想した。同社契約プロの活躍やバドミントン日本代表チームの活躍による市場の活性化、円安による価格競争力の回復を考慮した。

◆ 投資に際しての留意点
・この1年間の同社の対TOPIX相対株価は上昇傾向にあるが、それでも現在の株価に基づくPER、PBR等のバリュエーション指標は、同業他社と比較して低水準にある。

>>続きはこちら(973KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。