ディジタルメディアプロフェッショナル(3652 東証マザーズ)

2014/07/18

グラフィックス技術に特化した研究開発型のファブレス企業
第三者割当て増資と自己株式売却で研究開発費を捻出

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

◆ グラフィックスプロセッサーに特化
・ディジタルメディアプロフェッショナル(以下、同社)は、独自開発したグラ フィックス技術を供与し、ロイヤリティを受け取る研究開発型ファブレスベ ンダーである。主要顧客は任天堂やオリンパス等である。

◆ 14 年3 月期は修正予想並みの経常損失
・14/3 期決算は、売上高355 百万円(前期比50.3%減)、経常損失365 百万円(前期は36 百万円の損失)で、13 年10 月に下方修正した同社 の業績予想とほぼ同水準であった。
・売上高の低迷は、一部の顧客向けのライセンス料率(単価)の低下と、カ メラメーカー向けライセンス数量の落ち込みによる。

◆ 15 年3 月期業績予想は経常赤字予想だが赤字幅縮小へ
・15/3 期業績について同社は、売上高580 百万円(前期比63.2%増)、 経常損失220 百万円(前期は365 百万円の損失)を予想している。
・14 年5 月にUKC ホールディングス及びヤマハとの新たな戦略的提携を 公表した。UKC ホールディングスに対しての第三者割当て増資並びに 自己株式の売却で得た資金は研究開発費に充当する方針である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/3 期業績について売 上高550 百万円(前期比54.9%増)、経常損失230 百万円(前期は365 百万円の損失)を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、中期経営計画の中で業績に関する具体的な数値目標を公表し ていない。当センターでは、LSI 製品事業において新製品効果が期待 されるため、16/3 期に営業黒字化を見込み、17/3 期も増収増益を予想す る。配当金については当面無配が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。