鉄人化計画(2404 東証マザーズ)

2014/07/18

業界中堅のカラオケルーム運営会社でオリジナル楽曲に強み
積極出店から利益重視に転換しコンテンツプロバイダーを強化

業種:サービス業
アナリスト:馬目俊一郎

◆ 業界中堅のカラオケルーム運営会社でオリジナル楽曲に強み
・鉄人化計画(以下、同社)はカラオケルームの運営を主力に、複合カフェ やフルサービス型珈琲ショップ、モバイル会員向けのコンテンツ配信など を行なっている。
・カラオケルーム店舗数は業界中堅ながら、アニメやボーカロイドなどのオ リジナル楽曲配信で競合先との差別化を図り、ユーザーの裾野拡大と囲 い込みを進めている。

◆ 14 年8 月期第2 四半期決算は58.7%営業減益
・14/8 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比 3.2%増の5,087 百万円、営業利益は同58.7%減の74 百万円であった。 カラオケ既存店の苦戦や電力コストの上昇、韓国カラオケ事業の赤字な どが利益を圧迫した。

◆ 鉄人計画は14 年8 月期業績見通しを減額修正
・上期の状況を踏まえ、14 年4 月に同社は14/8 期計画を売上高10,500 百万円→10,148 百万円(前期比1.5%増)、営業利益507 百万円→284 百万円(同17.8%減)に減額修正した。当面はカラオケルームの積極出 店を利益重視に転換し、CP 事業を新たな成長ドライバーに育成する方 針である。

◆ 証券リサーチセンターも業績予想を減額修正
・証券リサーチセンターは、カラオケルーム運営事業の戦略変更と既存店 舖の収益性悪化から業績予想を見直し、14/8 期予想は売上高10,620 百 万円→10,200 百万円(前期比2.0%増)、営業利益480 百万円→270 百 万円(同22.0%減)に減額した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。