エスクリ(2196 東証一部)

2014/06/20

駅近施設で需要を取り込み、急成長してきたブライダルサービス会社
沖縄に出店しリゾート婚進出を決定、少人数挙式需要への対応を進める

業種:サービス業
アナリスト:松尾十作

◆ 都市型ブライダルオペレーター
・エスクリ(以下、同社)は直営の挙式及び披露宴施設を運営している。
・顧客に強くアピールする施設と営業力(マーケティング及び接客サービ ス)を背景に、14/3 期に至る5 期間の年平均成長率は、売上高38.3%、 経常利益67.6%と高い伸びであった。

◆ 14 年3 月期決算
・14 年3 月期決算は、前期単体比50.1%増収、経常利益は同54.1%増益 であった。14/3 期第2 四半期から連結対象となった渋谷は増収には貢 献したものの、利益面での寄与は小さかった模様である。
・ブライダル事業の売上高は15,327 百万円(前期比27.9%増)であった。 挙式等施行件数が前期比22.4%増、平均組単価は同2.9%増であった。

◆ 15 年3 月期業績予想
・15/3 期業績について同社は、前期比15.4%増収、25.1%経常増益を見 込んでいる。新規出店2 施設を予定しているが、主な増益要因は前期に 出店した1 施設が通期稼働することなどによる増収効果である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では15/3 期業績について同 社予想とほぼ同じ水準を予想する。事業セグメント別の売上高は、ブライ ダル事業17,400 百万円(前期比13.5%増)、建築・内装事業3,000 百 万円(同40.1%増)、その他の事業2,100 百万円(同11.0%増)と見込ん でいる。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、利益還元策の判断基準として純資産配当率や配当性向等を挙 げている。同社は15/3 期の1 株当たり配当金について前期比3 円増の 年11.0 円を予想している。16/3 期以降の配当金について、純資産配当 率2.5%〜3.0%、配当性向は実績を下回らない水準を想定して、16/3 期 以降も増配が続くと当センターは予想する。

>>続きはこちら(891KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。